夏の生き物調査

  • 2018.08.20 Monday
  • 14:52

震災が発生してから継続してきた生物調査。海岸公園冒険広場再開後も続けていきます。

今回は再開後はじめての調査。園内とその周辺の井土地区・藤塚地区を専門家とともに歩き、どんな生物がいるか調べました。

(写真:ムラサキシジミ 撮影:紺野 広昭 氏)

 

今回の調査では、貞山堀沿いの残存林でたくさんのミサゴを確認することができました。

幼鳥を狙うオオタカがこの地域から姿を消し、子育てしやすくなったことがどうやら背景にあるようです。

それを裏付けるように、ミサゴたちは上空から見えやすい=オオタカに幼鳥が狙われやすい場所に営巣していました。

写真のミサゴが持っている魚はバツで、このあと巣に持ち帰り幼鳥に分け与えていました。

 

藤塚では、ハヤブサにも出会いました。

 

これまでどおり、藤塚地区の干潟も調査してきました。

 

鳥たちの餌となる、さまざまなカニを確認することができました。

写真はヤマトオサガニ。

 

アシハラガニ。他にもチゴガニやアリアケモドキなど、いろいろな種類のカニと出会うことができました。

 

このようなカニたちが、干潟に集まるサギやシギ・チドリ類の命を支えています。(めん)

 

 

※この海岸公園冒険広場および周辺での生き物調査は、「住友商事 東日本再生フォローアップ・プログラム2018」の助成を受けて実施しています。

ツバメが巣立ちました

  • 2018.07.21 Saturday
  • 19:38

 

 

海岸公園冒険広場の再開を祝うかのように、管理棟の正面にできたツバメの巣。

 

管理棟柱のかけてある「うんち注意」の看板を見て慌てて上を見た人も多かったのではないでしょうか。

7月8日(日)以来、遊びに来る皆さんの注目を集めていました。

 

【7月7日】ヒナは、頭がちょっと出ているだけ…(大きいのは親鳥)

 

【7月15日】並んでいるのは、みなヒナです。はみ出てる…。

 

 

 

みるみるうちに大きくなっていったヒナたちは、19日(木)、ついに巣から飛び立っていきました。

もう、巣は空っぽです…。

 

とは言え、夜には巣に戻ってきて休んでいる…らしいです。

また、日中もまわりをたくさん飛び回っている様子は見えます。

 

 

今日は、幼児遊具広場近くのトイレの中に集合していて驚かされましたが…。

飛ぶのも狩りも、まだまだ練習中でしょう。

 

無事成長して、南の島に渡っていけますように。

 

(ね)

冬のぼうひろ・藤塚・貞山堀

  • 2018.02.04 Sunday
  • 21:53

今日はぼうひろ(=海岸公園冒険広場)とその周辺地域の、冬の生き物調査を実施しました。

ぼうひろが仙台市沿岸部の鳥たちにとって大切な拠り所になっていることを、あらためて確認することができました。

 

ぼうひろのまわりを囲む竹藪や樹林は、鳥たちを天敵や風雨から守る役割を果たしています。

冒頭でお見せしたシジュウカラ(撮影:新野 聡 氏)をはじめ、今回もさまざまな種類の鳥を確認することができました。

 

アオジ(撮影:新野 聡 氏)

 

ホオジロ(撮影:新野 聡 氏)

 

ヒヨドリ

 

シメ

 

東日本大震災発生後に植樹した木々も、6年半の月日を経て大きく成長してきました。

やがてぼうひろを囲む樹林となって、鳥たちの大事な居場所になっていくことでしょう。

 

今日はぼうひろの他、藤塚から井土浦にかけて任意踏査も実施しました。

ここでも様々な鳥たちと、少ないながらも水生生物を確認することができました。

 

様々なカモ科の鳥たち

 

コサギ

 

カワラヒワの群れ

 

群生する茅の中を飛ぶトラフズク。2羽います。(撮影:新野 聡 氏)

 

タマキビガイ(撮影:紺野 広昭 氏)

 

さらに、藤塚とぼうひろのあいだの貞山堀、そしてそこと二郷堀を結ぶ導水路も調査しました。

鳥や水生生物のほか、仕掛けていたセンサーカメラでキツネとタヌキの動画を撮影することにも成功しました。

写真は貞山堀で確認することができたシモフリシマハゼ。

 

貞山堀の上を飛ぶカルガモ(撮影:新野 聡 氏)

 

土手の上で見かけたムクドリ

 

導水路で確認したスジエビ

 

キツネ

 

タヌキ

 

遅くても今年の夏には再開する予定のぼうひろ。

みなさんもこんなさまざまな生き物を探しに遊びにきてくださいね。(めん)

ぼうひろのそばの湿地で

  • 2017.08.23 Wednesday
  • 14:57

8月20日に実施したぼうひろとその周辺地域の生物調査で、カヤネズミの巣を見つけました。

 

見つけた場所は、ぼうひろのそばの小さな湿地。

カヤネズミは、湿地に生えるスゲの茎に巣をつくっていました。

 

発見者は、いつもこの調査に協力してくださっている富樫 悦夫さん。(写真 右)

富樫さんによると、これまで日本のもっとも北で発見されたのは宮城県の川崎町や名取市。

今回の発見は、その記録を更新する大ニュースなんだそうです。

 

この小さな湿地には、ほかにもたくさんの生物が住んでいました。

例えばこの光沢がきれいなツマキホソハマキモドキ。(撮影 紺野広昭さん)

湿地に生えるショウブの葉が大好物。

 

植生が豊かな水辺を好むマイコアカネ。

 

アマガエル。

 

このような多様な生き物が暮らす小さな湿地は、いま消失の危機を迎えています。

周囲のぼうひろや植樹地より低い位置にあるため、土砂が流入して埋まってしまう恐れがあるのです。

まもなく再開するぼうひろに遊びにくる子どもたちが、湿地の生き物の出会う機会をつくるために、私たちにできることをしていきたいと考えています。

(めん)

 

※みやぎ地域復興支援助成金を受けて活動しています。

 

井土浦の生物相が豊かになってきています

  • 2017.05.21 Sunday
  • 21:47

海岸公園冒険広場や貞山堀、井土浦の干潟でいつもの生物調査をしてきました。
井土浦では、これまでよりずっと陸側に近いところで、シギやチドリの仲間を確認することができました。
このことから、カニや貝など餌となる干潟の生き物も、これまでよりずっと陸側まで進出してきていると考えられます。
協力して頂いた専門家の方のお話によると、ゴカイなど餌となる生き物の種類がもっと増えれば、さらにシギ・チドリの種類も増えるのではないだろうかということでした。
(めん)

小鳥たちの居場所としてのぼうひろ

  • 2017.02.23 Thursday
  • 17:37
2月19日(日)、海岸公園冒険広場「ぼうひろ」とその周辺の井土地区・藤塚地区で生物調査をしてきました。
専門家の協力を得て、いまどんな生き物がどのような場所で生きているのか調べてきました。

いま、ぼうひろとその周辺の環境は大きな改変が加えられています。
ぼうひろは駐車場・デイキャンプ場の盛り土工事が進められています。

周囲では海岸防災林の植樹地の整備が進められています。

そんな中、震災前とほとんど変わらない環境を維持している場所があります。
ぼうひろの樹林や竹やぶ、笹やぶです。

このような環境では、小鳥たちが哺乳類や猛禽類といった捕食者に襲われるリスクが低くなります。

周囲の植樹地が十分に成長するまで、ぼうひろはこのような小鳥たちにとってかけがえのない居場所になると考えられます。
(めん)

ぼうひろの桜も咲きました

  • 2014.04.22 Tuesday
  • 20:43
仙台の桜は、そろそろ見納めですね。
さて、あまり「花見に行こう」と思って来ていた方はあまり多くなかったとは思いますが、冒険広場にも、桜があります。街中よりはやや遅く咲く感じでした。

多くは津波をかぶった海側の園路沿いに並ぶソメイヨシノたちですが、先週の金曜には、一部を除いて満開の花をつけていました。

↑北側園路沿いの桜たち

↓これは、4年前のブログで紹介した写真と同じ場所です。

↓2010年4月30日撮影


海岸公園の再開は、平成30年(4年後)の予定。その頃には、桜ももっと立派になっているでしょうか。
周囲にも、少しずつ緑が戻ってきていることを願うばかりです。

(ね)
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ぼうひろの環境観察と記録 

  • 2012.05.14 Monday
  • 00:27

5月12日(土)、ぼうひろで環境調査をしました。


私たちぼうひろスタッフは、震災後のぼうひろや周辺地域の環境を、定期的に観察・記録しています。
専門家の協力のもと、津波は環境にどのような影響を与えたのか、それは時間の経過にともなってどのように変化しているのか調べています。


その中で、ぼうひろ及びその周辺では、陸上や淡水で暮らす動物の数が津波によって激減してしまったこと、そしてその数は1年以上経った現在でも、あまり回復していないことが分かってきました。
原因としては、津波によって海岸林が壊滅してしまったこと、沿岸部の水田を潤していた水路が破壊されてしまったこと等が考えられます。


海岸林は、陸上動物にとって食べ物や住処になる多様な植生を育みます。また、水路は津波の被害を受けていない内陸部の淡水動物が、沿岸部へ移動するのを助けます。
このような海岸林や水路が失われてしまったことで、ぼうひろのある沿岸部は、陸上動物にとっては生きづらく、淡水動物にとっては移動しづらい場所になってしまったのです。


また、ぼうひろの周囲にある震災がれきの焼却場や仮置き場も、陸上動物の回復を妨げていると考えられます。焼却場や仮置き場に出入りする車や人、さらにがれきの山が植物の繁殖の妨げとなり、それを食べ物や住処にする陸上動物の数の増加をも停滞させているのです。


一方、鳥や貞山運河(汽水域)で暮らす動物の数は順調な回復を見せています。津波による環境の変化により、種類は震災前と変わってしまいましたが、数はほとんど変わらないまでになってきました。


鳥は空を飛べるため津波から直接的な被害を受けなかった他、変化した環境に適応できる種類が他の地域から容易に移動して来ることができます。


貞山運河は震災後もたくさんの川や海とつながっているため、汽水域で暮らせる動物なら自由にやって来ることができます。このことが早期の動物の数の回復を実現したと考えられます。


私たちは今後も継続してぼうひろやその周辺の環境を調査し、その変化を見守っていきます。

<めん>


暖かくなって…出てきました!:平成23年2月27日

  • 2011.02.27 Sunday
  • 18:01
 先週、今週と週末に好天が重なり、ぼうひろは賑わいました(120台の駐車場も埋まるほど)。


この時期、暖かい日が続くと出てくるものと言えば…。

ツクシです!

去年と比べても、少し早いですね。
園内ではあまり見られないのですが、フキノトウを見つけてきた子もいました。

春が近づいてきた感じがします。

(ね)

周囲にはハクチョウが

  • 2010.11.05 Friday
  • 20:05
10月の終わり頃には、公園の近くの田んぼでハクチョウが見られるようになりました。

↓10/29に近くの田んぼで撮った、ハクチョウの群れ。


これは、同じ日の朝にぼうひろから撮った仙台市街・泉ヶ岳方面。

  ↓
ズームアップしてみると…

ここにもハクチョウが飛んでいるのが見えます。

ぼうひろ近くで見られることはそれほど多くないですが、来る途中の田んぼの中で見つけてあげてくださいね。

(ね)

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