ぼうひろの環境観察と記録 

  • 2012.05.14 Monday
  • 00:27

5月12日(土)、ぼうひろで環境調査をしました。


私たちぼうひろスタッフは、震災後のぼうひろや周辺地域の環境を、定期的に観察・記録しています。
専門家の協力のもと、津波は環境にどのような影響を与えたのか、それは時間の経過にともなってどのように変化しているのか調べています。


その中で、ぼうひろ及びその周辺では、陸上や淡水で暮らす動物の数が津波によって激減してしまったこと、そしてその数は1年以上経った現在でも、あまり回復していないことが分かってきました。
原因としては、津波によって海岸林が壊滅してしまったこと、沿岸部の水田を潤していた水路が破壊されてしまったこと等が考えられます。


海岸林は、陸上動物にとって食べ物や住処になる多様な植生を育みます。また、水路は津波の被害を受けていない内陸部の淡水動物が、沿岸部へ移動するのを助けます。
このような海岸林や水路が失われてしまったことで、ぼうひろのある沿岸部は、陸上動物にとっては生きづらく、淡水動物にとっては移動しづらい場所になってしまったのです。


また、ぼうひろの周囲にある震災がれきの焼却場や仮置き場も、陸上動物の回復を妨げていると考えられます。焼却場や仮置き場に出入りする車や人、さらにがれきの山が植物の繁殖の妨げとなり、それを食べ物や住処にする陸上動物の数の増加をも停滞させているのです。


一方、鳥や貞山運河(汽水域)で暮らす動物の数は順調な回復を見せています。津波による環境の変化により、種類は震災前と変わってしまいましたが、数はほとんど変わらないまでになってきました。


鳥は空を飛べるため津波から直接的な被害を受けなかった他、変化した環境に適応できる種類が他の地域から容易に移動して来ることができます。


貞山運河は震災後もたくさんの川や海とつながっているため、汽水域で暮らせる動物なら自由にやって来ることができます。このことが早期の動物の数の回復を実現したと考えられます。


私たちは今後も継続してぼうひろやその周辺の環境を調査し、その変化を見守っていきます。

<めん>


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